座禅のうれしい効果

注目されている座禅



密かに座禅をする人が増えているようです。朝、家の最寄りの禅寺に行って座禅を組み、それから出社する、というようなサラリーマン、OLも増えているそうです。

東京のとある朝座禅に参加している人たちの話では、「毎日、より前向きな気分で仕事に取り組めるようになった」、「つまらないことでくよくよしなくなった」など、いい感想も聞かれます。実際、ストレス解消などに随分と役立っているようです。

そもそも座禅は仏教の修行法のひとつです。主に禅宗で行なわれているわけですが、古代インドの修行形式であり、修行する者は禅堂で結跏趺坐(けっかふざ)または半跏趺坐、半眼の姿勢で精神を統一して、無念無想の境地に入ることで悟りを求めます。

日本での一般向けの行われている坐禅は、宗教・宗派は関係なく、精神鍛錬として認識されています。よくあるのはお寺などで僧が監視されている中で坐禅をする修行体験です。

一般の人向けに行う場合は、黙想、瞑想するということではなく、自我をできるだけ排除し、自我以外の存在をいろいろな感覚で受動的に感じ取ろうとするものです。自我以外の存在というと何か難しそうですが、自我自体の認識へと立ち戻るような精神性です。

もともと仏教の空、無の境地ということや、日本の神道とも精神的なつながりがあります。普段の生活の場でも坐禅はできますが、お寺などの静寂な場でする方がより効果が上がると思います。